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徳永研究室

助教 三宅 厚志
特任助教 木下 雄斗
助教 三田村 裕幸

研究テーマ

  • マルチフェロイック物質の磁場誘起相転移
  • 量子極限状態における電子相転移
  • パルス強磁場下における高速偏光顕微鏡観察
  • トポロジカル物質の強磁場物性研究

磁場は電子のスピン、軌道運動および位相に直接作用する外場であり、物性物理学の幅広い分野の研究に不可欠である。我々は最高60 Tまでのパルス強磁場下における物性研究を通して、強磁場下で実現する新しい量子状態および非自明な磁場誘起現象の探索を行っている。強磁場下で現れる現象の本質を正しく理解するためには、多様な物理量を高い精度で測定することが重要である。我々は、パルス磁場下で起こる磁性、電気伝導性、誘電性、構造、対称性、温度などの変化を瞬間的に検出する測定手法を開発・改良している。これらの測定を駆使して、マルチフェロイック物質における交差相関物性やトポロジカル半金属の磁気輸送特性などを研究している。 また年間40件程度の国内および国際共同研究を行い、様々な遍歴・局在スピン系物質、トポロジカル物質などの強磁場物性研究を展開している。

BiFeO3における電気磁気効果の磁場方位依存性。挿入図は20T以上の傾角反強磁性相における強磁性磁化とスピン由来の電気分極の回転を表す。
単結晶Teのホール抵抗で観測した量子振動。(挿入図)ホール抵抗における微分ピークの磁場方位依存性。実線で示した二次元系で予想される振る舞いとの一致は、この振動が二次元表面状態に起因することを示す。

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