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乾研究室

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特任准教授 乾 幸地

研究テーマ

  • 目的の性質を持つ物質や条件の逆設計手法の開発
  • 大量のパラメタを用いた高速なデータ同化
  • 物性物理における数値計算研究

我々は逆解析・逆設計手法の開発に取り組んでいる。一般的な計算科学による物質研究では、特定の物質や条件に対して少数のパラメタを変えながらシミュレーションを実行し、どういったパラメタにおいてほしい状態が実現するのかを探索する。しかしながら、こういった方法では、事前に人が条件を絞り込む必要があるため、新規な物質や状態を見つけることは難しい。本研究室では、逆解析・逆設計を用いたアプローチによって、先にほしい性質を決め、それが実現する系を求める手法の開発を行っている。特に、機械学習でよく使われている自動微分による大量のパラメタの制御を用いた研究に力を入れている。こういった逆解析・逆設計を用いることによって、これまで人間が想定出来なかったような新しい物質やメカニズムの発見を目指して研究を進めている。

目的とする物性からそれを実現するモデルを構築する逆問題における手法の概念図。目的の物性を表す関数Lを最適化するように、モデル中の変数θを自動微分を用いて最適化します。
自動微分を用いた逆設計アルゴリズムのフローチャート。

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