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物性研の教育・大学院

物性研では、物理、化学、工学、生物学という従来の学問分野の枠を超えた総合的大学院教育(修士課程・博士課程)を行なっています。

物性研の特色


  • 世界に類を見ない大型実験施設、最先端の設備・装置を用いた実践的教育環境
  • 幅広い物質・物性科学分野をカバーする優秀な研究者が提供する研究環境
  • 外国人研究者が多数在籍するグローバルな環境。国際ワークショップへの参加、海外派遣プログラムなど、活発な国際交流

所長メッセージ

物性研究所は物質科学を探求するための共同利用研究所として、超強磁場・超高圧などの極限環境、先端レーザー・放射光・中性子などの量子ビーム、大型計算機といった世界最先端の研究基盤を有しています。物質合成から材料加工、評価まで一貫して行える研究体制を持ち、表面や生体物質など、物質科学の新しい芽を育てる多様な研究を行っています。また物質科学の理論家が集まり、実験家と日常的に議論を交わす環境も物性研の大きな特徴です。

皆さんが生まれた頃の日本の人口はおよそ1億2,800万人でピークでした。今から80年後は7,000万人台になると予測されています。日本は人口減少先進国であり、この背景のもと皆さんの人生は進んでいきます。自ずと社会課題は山積です。一方、世界人口は今後80年にわたって増え続け、エネルギー・食料・環境問題は一層深刻になります。この状況の中で、大学院で何を研究するべきかを考えてください。

私が大学生の時にはベルリンの壁崩壊と、インターネットの普及がほぼ同時期に起こり、世界が急速に繋がる時代を経験しました。現在の深層学習によるAIも、それに匹敵する社会変革をもたらすでしょう。サイバー空間で成功したAIですが、これからはPhysical AIの世界が進むと予測されています。現実空間をモニタし、仮想空間で最適化された計算のもと、現実空間を操作する世界です。

これら人口減少とAIには重要な関連があります。人口増加する国ではAIに仕事が奪われる懸念がありますが、日本は深刻な労働力不足を補うため、AIを取り入れることに抵抗がありません。しかも日本はPhysical AIのハード面、特に材料が強く、半導体材料でも大きなシェアを持っています。物質科学は材料開発も支える重要な分野です。Physical AIによって研究のスタイルも劇的に変わり、スパコンを操作するような感覚で高品位な実験データを大量に取得できるようになるでしょう。アメリカ西海岸により独占されているAIですが、幸いツールとしてコモディティ化するスピードが速い。つまり、データにこそ価値がある世界が到来し、研究の在り方も自ずと変わっていきます。

このような時代背景を踏まえた上で、これからの地球のこと、世界のこと、そして自分のことを考えて進むべき道を見つけてください。

東京大学 物性研究所長
小林 洋平

物性研で学ぶには

修士課程・博士課程ともに4月入学と9月入学があります。入試に関連する大まかなスケジュールは以下のようになっています。試験内容・日程は専攻毎に異なりますので、希望する専攻をよくご確認ください。

入学時期 入試日程(修士課程) 入試日程(博士課程)
4月入学 ガイダンス 4月〜5月
出願期間 6月上旬
筆記試験 8月下旬
口述試験 8月下〜9月上旬
ガイダンス 5月末〜6月上旬
出願期間 7月上旬
筆記試験 8月下旬
口述試験 8月下〜9月中旬
論文審査・口述試験 1月下〜2月上旬

物性研の大学院は理学系研究科、工学系研究科、新領域創成科学研究科、の3研究科から成り立っています。物性研で学ぶには、このいずれかの入試を受けることになります。希望する教員の所属専攻を確認して受験してください。
学生受け入れ研究室一覧

また物性研では、例年5月の土曜日にガイダンスを開催しています。入試情報、説明会のほか、ラボツアー、研究室個別相談会があります。
物性研 大学院ガイダンス