附属中性子科学研究施設
中性子は1Å程度の波長の波としての性質と100 meV程度の運動エネルギーの粒子としての性質を併せもつ。また、中性子は透過力に優れ、微小磁石の性質をもつので、原子核やその周りの電子がつくる磁場と力を及ぼし合う。これらの性質を利用して物質による中性子の散乱のされ方を観測し、物質内の原子や磁気モーメントの配列や運動の様子を知る実験方法を「中性子散乱」という。物性研究所の中性子科学研究施設では日本原子力研究開発機構の研究用原子炉 JRR-3の12台の中性子散乱装置および大強度陽子加速器施設J-PARC の高分解能チョッパー分光器 HRC(KEKと共同運用) を用いた全国共同利用を推進してきた。これにより、超伝導体、トポロジカル物質、新規量子相などの固体物理研究をはじめとして、ガラスやクラスレート物質など複雑凝縮系、イオン伝導体や水素貯蔵物質などの材料科学、高分子やゲルなどのソフトマター、生体関連物質まで幅広い物質科学、さらには中性子基礎物理などが研究されている。また、当施設は日米協力事業「中性子散乱分野」の実施機関としても活動し、我が国の中性子散乱研究の発展に貢献している。
メンバー(*は施設長、**は副施設長) | 主な研究内容 | |
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古府 麻衣子 教授 |
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中島 多朗 准教授 研究室HP |
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益田 隆嗣 ** 教授 研究室HP |
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眞弓 皓一 准教授 研究室HP |
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山室 修* 教授 研究室HP |
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客員メンバー | |||
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木村 健太 客員准教授 |