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物性研の研究

物性研は、実験手法と物理理論のエキスパートが集結し物性を解明する世界的にもユニークな研究所です。研究は、新たな物質を作り出す “物質・システム軸( Materials and Systems)”、その性質を測定する “測定・制御軸(Measurements and Control)”、そして結果を理解し、新しい学術を創成する理論・計算の“概念軸(Theory and Computation)”の3つの軸を有機的に相互作用し、近年はデータ科学を取り入れながら、物質・物性科学を展開しています。

2016年には、量子物質グループ機能物性グループの横断型グループを設け、従来の物性・物質科学における学問領域の枠組みを超えた学融合研究を推進しています。

物性研の強み

未知なる物性の発見や、その機構解明のために、室内発生世界一の超強磁場、超低温や超高圧などの極限環境を作りだす施設があり、そのための技術開発も行なっています。また物性研が開発してきた光電子分光装置は、世界一のエネルギー分解能を有しています。これらの研究環境を横断的に利用し、多角的に物性測定を行うことができます。

超低温
mK ~μK といった超低温環境での精密測定により、物質中の量子現象を調べることができます。
超強磁場
非破壊/破壊的手法を合わせて、数テスラ・ミリ秒~世界最高の1200 テスラ・マイクロ秒までの多様な磁場環境を供えています。
超高圧
数十万気圧(数十GPa)までの超高圧環境下での物質合成、物性測定を行うことができます。
レーザー光電子分光装置
世界一のエネルギー分解能を持ちます。また、時間分解能・スピン分解・角度分解測定を行うことができます。

論文数

年間400編近い学術論文を発表しており、うち約3分の1は国際共著となっています。教員(教授・特任教授・准教授・特任准教授)一人当たりの論文数は共著を含め、年間約9編となっています。分野は物理学が最も多く、次いで材料科学、基礎生命科学、化学となっています。高被引用論文数(Top1%, Top5%, Top10%)は年間30~40編あり、質・量ともに高いアクティビティを示しています。

同年に出版された論文の中で比較した、総引用数ランキング(2021年8月時点、Web of Scienceより)
2020年度に発表された論文の内訳

物性研で行われている主な大型プロジェクト研究

プロジェクト名 期間
先端レーザーイノベーション拠点(JST Q-LEAP) 2018.11〜2027.3
水素利用等高度化先端技術開発/超高電位を目指した酸化物カソードの開発・先端計測と理論解析による触媒能発現機構の解明(NEDO) 2020.7〜2022.6

連携研究機構

既存の組織の枠を超えた学の融合による新たな学問分野の創造を促進するため、学内の複数部局等が一定期間連携して研究を行う組織「連携研究機構」を設置しています。物性研が参画している連携研究機構は以下の通りです。

名称 参加部局 期間 参画所員
マテリアルイノベーション研究センター(MIRC) 新領域創成科学研究
物性研究所
工学系研究科
先端科学技術研究センター
生産技術研
2016.7.1
~2027.3.31
秋山 英文、岡﨑 浩三、尾崎 泰助、小林 洋平、杉野 修、眞弓 浩一、森 初果
光量子科学連携研究機構(UTripl) 理学系研究科
物性研究所
2016.12.1
〜2027.3.31
秋山 英文、板谷 治郎、小林 洋平、松永 隆佑
トランススケール量子科学国際連携研究機構 理学系研究科
低温科学研究センター
物性研究所
カブリ数物連携宇宙研究機構
2020.2.1
~2030.1.31
岡 隆史、 岡﨑 浩三、押川 正毅、 大谷 義近、川島 直輝、小濱 芳允、近藤 猛、徳永 将史、廣井 善二、益田 隆嗣、松田 巌 、松永 隆佑、三輪 真嗣、森 初果
学際融合マイクロシステム国際連携研究機構 医学系研究科
工学系研究科
新領域創成科学研究科
情報理工学系研究科
物性研究所
先端科学技術研究センター
総合文化研究科
2021.4.21
〜2031.3.31
秋山 英文、井上 圭一、大谷 義近、勝本 信吾、三輪 真嗣
シンクロトロン放射光連携研究機構 物性研究所(主幹部局)
工学系研究科
新領域創成科学研究科
生産技術研究所
定量生命科学研究所
先端科学技術研究センター
2022.4.1
~2032.3.31
井上 圭一、岡﨑 浩三、尾崎 泰助、木村 隆志、近藤 猛、原田 慈久、松田 巌、三輪 真嗣、森 初果、吉信 淳

2022.4.20更新