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山浦研究室

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准教授 山浦 淳一

研究テーマ

  • 結晶構造の観点から行う物性研究
  • 量子ビームを用いたマルチプローブ・マルチスケール解析
  • 新機能性材料の学理と探索

私たちの研究室では、機能性材料の構造物性研究を行なっている。構造物性とは、物質研究の出発点となる結晶構造をベースに物質の性質を明らかにする分野である。実験室系だけでなく、放射光や中性子などの様々な量子ビームを多角的に活用し、かつ、幅広い原子スケールで物質の様々な側面を明らかにする量子マルチプローブ・マルチスケール解析を行い、機能発現機構の本質を理解することに努めている。扱う対象は、新規の超伝導体や磁性体などの基礎材料から、誘電体、半導体、太陽電池などの応用材料までを幅広く手掛けている。機能解明だけでなく、より高い性能を引き出すにはどうすればよいかも考えつつ、「作って測って楽しい研究」をモットーに日々の研究を進めている。

金属絶縁体転移を起こすCd2Os2O7おいて-46℃以下で出現するall-in-all-outと呼ばれる非常に対称性の高い美しいスピン配列。放射光を用いた共鳴X線磁気散乱で明らかにされた。
中性子を用いた2体相関分布関数解析(左)から導き出した高誘電体LaTiO2Nの極性(polar)ナノ構造(右)。矢印は非極性(non-polar)構造からの変位を示している。

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