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物理チャレンジ参加の高校生が見学に来訪

8月24日、物理チャレンジ2025に参加している高校生約100名が柏キャンパスを見学しました。物理チャレンジは、高校生・中学生を対象に、物理の面白さや楽しさを体験してもらうことを目的としたコンテストで、物理オリンピック国際大会の日本代表選手候補者の選考を兼ねて行われているものです。今回は、第1チャレンジで選抜された約100名を対象に8月22日~25日の日程で行われる合宿形式のコンテストの一環として、柏キャンパスへの見学ツアーが企画されました。

午前中は、物性研究所、宇宙線研究所、大気海洋研究所に分かれて見学を行い、物性研には約40名が来訪しました。物性研では、約10名ずつの小グループに分かれて、低温・多重極限実験棟、附属物質設計評価施設、附属国際超強磁場科学研究施設、附属極限コヒーレント光科学研究センター(LASOR)を見学しました。

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どの見学でも、質問と驚きの連続の様子でした。熱の入った解説に、移動中も議論が止まりません。「あんな風に研究を語れる人になりたい」との言葉が出るほど、実験装置や施設だけでなく交流からも刺激を受けたようです。

午後には、カブリIPMUにて押川正毅教授による特別講演「無限大が生む微かな力」が行われました。物性をはじめ現代の物理学に不可欠な量子力学と、場の量子論の『くりこみ』という概念を紹介し、真空が持つ無限大のエネルギーから実験で観測可能な有限の力が導かれることについての講義を行いました。最後には、宇宙項の未解決問題について紹介し、「皆さんの中の誰かが解決してくれるかもしれません」と語りました。

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(公開日: 2025年08月27日)