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チョコレイト・サイエンスを公文国際学園にて実施

2月15日(土)に、横浜市にある公文国際学園にて、チョコレートの結晶型の違いによる性質の違いを体験するプログラム「チョコレイト・サイエンス」を行いました。同学校では昨年に引き続き、2回目の実施になります。

チョコレートは、多形結晶であるココアバターの結晶の特性によって、噛んだ時のパキッというスナップ性、口に含んだ後の滑らかな口どけが作りだされます。融かしたチョコレートをそのまま型に入れて冷やし固める「単純冷却」と、25-26℃に冷やして31-32℃に再び温めてから冷やし固める「テンパリング」の2種類を作り分け、それぞれのチョコレートを観察・試食しました。今回はチョコレートメーカーである東京フード株式会社の久保健介さんより、プロの試食方法がレクチャーされ、五感(視覚・味覚・嗅覚・触覚・聴覚)を使って違いを観察しました。その後、班ごとに観察結果を発表し、互いの気づきを共有しました。

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カカオの実の模型を手にチョコレートの成り立ちを説明
fig2_chocosci-tempering

溶かしたチョコを型に入れる様子
fig3_chocosci-tasting

試食・観察している様子。噛まずにしばらく舌の上でチョコを融かします
fig1_chocosci-overview

発表の様子。味覚の表し方、好みも個性豊か

チョコレートが題材ということもあり、半数が料理やお菓子作りへの関心からの参加でしたが、「テンパリングするだけであんなに変わると思ってませんでした!!」「食品物理学という新しい学問を知る機会になり、興味がでました」「参加する前よりも物理を好きになりました!」などと物理や化学の側面からもチョコレートを知り、楽しんだ様子でした。

チョコレイト・サイエンス|KEK物質構造科学研究所

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(公開日: 2025年02月17日)