チョコレイト・サイエンスを川崎市立犬蔵中学校、和歌山信愛中学校にて開催
チョコレートを教材に、結晶形の違いによる性質の違いを体験するプログラム「チョコレイト・サイエンス」を、2月7、8日に神奈川県の川崎市立犬蔵中学校で、2月14日に和歌山信愛中学校高等学校で実施しました。昨年に引き続き、新型コロナ感染拡大の影響を鑑み、オンラインで行いました。
チョコレートは、ココアバターの結晶の特性によって、噛んだ時のパキッというスナップ性、口に含んだ後の滑らかな口どけが作りだされます。溶かしたチョコレートをそのまま型に入れて冷やし固める「単純冷却」と、25-26℃に冷やして31-32℃に再加熱してから冷やし固める「テンパリング」の2種類を作り分ける実習は、各学校の教員のサポートにより行いました。それぞれ作ったチョコレートを観察して、特徴をグラフにプロットし、結果をシェア、冷却方法の違いによる結晶型の違い、見た目やスナップ性、口溶けの違いを体験しました。
犬蔵中学校では1年生5クラスを対象に行いました。実験はクラス毎に行い、作ったチョコレートの評価・まとめは5クラスをオンラインでつなぎ、発表しました。評価まとめにはjamboardを用い、班毎にチャート記入し、その様子をリアルタイムで互いに見ることができるようにしました。この授業は、オンラインツールを用いた授業例として、川崎市中学理科教員もオンラインで参加しました。
和歌山信愛中学校高等学校では、中学1、2、3年生を対象に行いました。講師には東京フードの久保健介氏も加わり、プロの観察・試食方法をレクチャーしました。見た目や触感の違い、試食して食感や味覚、フレーバーの違いを詳細に観察、結果をロイロノート(オンライン授業支援ツール)を使って提出、互いにシェアしました。
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