Hao Kou氏(眞弓研D1)がMRM2025のPoster Awardを受賞
眞弓研究室のHao Kou氏(博士課程1年)が2025年12月8日から12日にかけて横浜で開催されたMaterials Research Meeting 2025でのポスター発表に対し、Poster Awardを受賞しました。受賞者は2月10日に発表されました。MRMは材料科学分野の研究者が世界中から集まり、最先端の材料研究を議論する国際会議です。本賞は、材料研究に大きく貢献すると期待される研究者を表彰することを目的に、本会議でポスター発表された中から、優れた研究を行った若手研究者に贈られます。
受賞対象となった発表タイトルは「Investigation on Fracture of Tough Ion Gels with Strain Induced Crystallization by Using In-situ X-ray Scattering」です。
眞弓研究室では、高分子ゲルを変形させると高分子鎖が結晶化(伸長誘起結晶化)する現象を発見し、高分子ゲルの強靭性を著しく向上させることに成功しています。引っ張ると高分子鎖が結晶化し、変形を取り除くと結晶が即座に溶解するもので、繰り返し変形させることにより、結晶化の履歴に由来する力学的ヒステリシスが発生する場合があり、低ヒステリシスかつ強靭な高分子ゲルを実現するための材料設計を明らかにすることが求められていました。
Hao氏は、イオン液体を溶媒とする高分子ゲルにおいて、伸長誘起結晶化挙動と力学的ヒステリシスの関係を定量的に明らかにし、優れた強靭性と低ヒステリシスを実現するために最適な網目構造を見出すことに成功しました。本イオンゲル材料は、ソフトアクチュエーター・センサーなどフレキシブルエレクトロニクスデバイスへの応用が期待されます。
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