東葛テクノプラザにて夏休み科学教室「つく?つかない? 磁石の不思議」を開催
8月8日、東葛テクノプラザが主催する「夏休み科学教室」の企画として、徳永将史教授と国際超強磁場科学研究施設スタッフのボランティアによる「つく?つかない? 磁石の不思議 ー最強マグネット作りに挑戦ー」を開催しました。この科学教室は、平成11年度から毎年行われているもので、今年は近隣の小学5、6年生の親子、23組が参加しました。
講義では身の回りのものについて、磁石につくか、つかないかをAIに聞き、実際にどのようになるかを一つずつ実験で検証しました。「止まっている磁石」として、ネオジム磁石を例に、お金や空気が磁石につくか、つかないかを確かめます。AIの答えでは「つかない」とされていたものでも、条件を変えることで磁石につくようになる物もあります。講義の後は、参加者が自由に気になる実験を回って、磁石の力を体験しました。
後半は、「動く磁石」としてコイルを作り、パルス電流を流してコイン飛ばしコンテストを行いました。使用するワイヤーの金属種類、太さ、長さを選び、ボビンに巻き付けてコイルを作製します。できたコイルに電極をつけて、特製のパルス電源装置に接続、一瞬だけ発生する磁場によって一円玉が飛ぶ高さを競いました。想像以上に勢い良く飛ぶコインの迫力に、驚きと、一喜一憂のコンテストとなりました。最も高くコインを飛ばした班の参加者には記念品として物性犬マグネットが贈られました。
最後に、最強マグネットの秘訣として「ワイヤーはなるべく太く短く巻く」とより強い磁場を発生できること、その究極として物性研の世界最高強磁場を発生した装置が紹介されました。
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