渡我部りさ氏(眞弓研M2)が14th International Gel SymposiumでPoster Prize (Polymer Chemistry Award)を受賞
眞弓研究室の渡我部りさ氏(修士課程2年生)は、11月17日から21日にかけて沖縄県ザ・ブセナテラスで開催された14th International Gel SymposiumにおいてPoster Prize (Polymer Chemistry Award)を受賞しました。同賞は、同シンポジウムにおいて優秀なポスター発表をおこなった者に贈られるものです。
受賞対象となった研究は「Effect of Axial Polymer Molecular Weight on Strain-Induced Crystallization in Slide-Ring Gels」です。
高分子ゲルは脆い材料として知られており、変形時に内部破壊を起こさずに強靭な材料を開発することは困難でした。渡我部氏の所属する眞弓研究室では、変形させた際に高分子鎖が結晶化する伸長誘起結晶を高分子ゲルで引き起こすことで、強靭化高分子ゲルの開発に成功しています。同研究では、高分子ゲルにおいて、より効率的な伸長誘起結晶化が起こすための条件を明らかにしたものであり、今後の材料設計指針につながる重要な成果です。これらの研究の内容と発表が評価され、同賞の受賞に至りました。
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(公開日: 2024年12月12日)