リウ・ゼユアン氏（益田研D2）が日本物理学会第79回年次大会学生優秀発表賞（領域3）を受賞
益田研究室のリウ・ゼユアン氏（博士後期課程2年生）は、9月16日〜19日にかけて北海道大学で行われた日本物理学会第79回年次大会において、学生優秀発表賞（領域3）を受賞しました。同賞は日本物理学会の領域3（磁性分野）において若手の優秀な発表を奨励するために設けられた賞です。
受賞対象となった研究は「Chiral-Split Magnon in Altermagnetic MnTe」です。
リウ・ゼユアン氏に贈られた学生優秀発表賞（領域3）の賞状
交替磁性体はスピン流の生成において強磁性体の代替となりうる物質であり、非従来型超伝導を探求するための魅力的なプラットフォームとなりえます。研究グループは、MnTeの中性子非弾性散乱測定により、スピン励起の観点から交替磁性体を初めて検証しました。交替磁性体において理論的に予測されていたマグノンのスペクトル分裂を観測し、非相対論的な交換相互作用を含むモデルによって記述しました。
交替磁性体という新たな分野におけるさらなる研究を刺激し、スピントロニクスやそれ以外の分野への応用可能性を示唆する貴重な知見であり、これらの成果が評価され受賞に至りました。
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(公開日: 2024年11月19日)