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永井 瞭氏(杉野研M2)が理学系研究科奨励賞を受賞

杉野研究室の永井 瞭氏(M2)が、本学理学系研究科奨励賞を受賞しました。この賞は、学業・研究の奨励を目的に、学業・研究に優れた大学院生に授与されるものです。

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受賞対象となった研究は「Development of a systematic construction of density functionals(機械学習手法を用いた系統的な密度汎関数構築法の開発)」です。

永井氏は、物質の電子状態計算の標準手法である、密度汎関数理論を機械学習の方法で構築するというオリジナル性の高い研究を行いました。この理論を使って精度の高い計算を行うためには、エネルギーを電子密度で表す汎関数を改良する必要があります。しかし、過去50年間余りの研究にもかかわらず、未だ化学反応等の予測に必要な精度には達していません。同氏は、機械学習の方法を用いることで精度の著しい向上が可能であることを、小さな分子系を例にとって示しました。今後、この方法を用いて汎関数の飛躍的高精度化が行われ、物質予測や材料探索が飛躍的に発展するきっかけとなるものと期待されます。この点が高く評価されました。

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(公開日: 2020年03月27日)