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徳永研の栗原綾佑氏、強磁場コラボラトリーの優秀口頭発表賞を受賞

表彰状を受け取った栗原氏
表彰状を受け取った栗原氏

12月5日、大阪大学で行われた物性研究所短期研究会「強磁場コラボラトリーによる強磁場科学の新展開〜光科学との融合も視野に入れて〜」にて、徳永研究室の栗原綾佑特任研究員が、優秀口頭発表賞を受賞しました。この賞は同研究会にて最も優れた口頭発表を行った若手研究者に授与されるものです。

受賞対象となった発表は「CeRhIn5の磁場誘起電子ネマティック相と四極子効果」です。

最近物質中の電子が形成する”液晶的電子状態”に関する研究が盛んに行われています。しかし現状では具体的に何をもって液晶的とするかの、明確な定義・指標が定まっていません。CeRhIn5という物質は、強磁場下で突然電気伝導が異方的になることが知られており、この異方的状態が液晶的な”電子ネマティック相”と呼ばれてきましたが、その状態の詳細は分かっていませんでした。栗原氏は物性研究所のパルス強磁場下で高精度の超音波測定を行い、通常では乱雑に並んでいる電子軌道が、”電子ネマティック相”では一方向に向かって整列することを明らかにしました。その成果は”液晶的電子状態”を解明する有力な手段として高く評価されました。

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(公開日: 2019年12月09日)