一般講演会「目指せ光の斬鉄剣」を開催
11月10日、柏の葉キャンパス駅前サテライトにて、一般講演会「目指せ光の斬鉄剣」を開催しました。この講演会は、物性に関する研究成果を広く社会に還元・普及することを目的に年に一度開催しているものです。今年度は、レーザー加工をテーマに、究極の切れ味を実現するために、レーザー開発と切る技を機械に置き換えるための機械学習の研究に関する講演を行いました。
小林洋平教授は、レーザー/刃物での切断面を比較しながら、五ェ門の斬鉄剣のように「スパッと切る」こと、また「切る」と言う現象について話しました。そして日本が抱える労働人口減少や省エネ化などの課題に対し、レーザー加工技術で貢献していきたいと語りました。
谷峻太郎助教は、職人のみが綺麗に切ることのできる「技」をレーザー加工に置き換えるために、技をどのように数値化、関数にするかの話がありました。そしてパラメーターを変えると切れ方がどのように変わるか、デモンストレーションを交えて示しました。
会場からは「ダイヤモンドをレーザーで切るとき、燃えてしまわないのか?」といった質問や、「レーザー加工の未来が楽しみ」といった意見がありました。講演終了後も、ファインマンの「スパゲッティの謎」を試したり、切るデモ機を前に質問が絶えず、関心の高さが伺えました。
関連ページ
(公開日: 2018年11月13日)