10月27日、女子中高生を対象としたイベント「未来をのぞこう！」を行いました。このイベントは、女子中高生の理系進路選択支援事業の一つとして、平成21年度から柏キャンパスも中高生のアウトリーチ活動として実施しているものです。今年度も一般公開に合わせて物性研、新領域創成科学研究科、大気海洋研の3部局合同で開催し、47名の女子中高生、およびその保護者が参加しました。

午前は部局毎に見学ツアーやミニ実験を体験しました。物性研には、中学1年生から高校2年生までの22名が参加しました。まず、森 初果所長が物性研を紹介、その後チョコレイト・サイエンスを行いました。ココアバターの結晶型を作り分け、見た目や食感、美味しさの感じ方がどのように変わるかを実験、検証しました。

物性研の紹介をする森所長

チョコを湯煎して溶かします

割れ方も違う、3種類のチョコ

午後は3部局の参加者が一同に会し、４名の先輩リケジョから、大学院生活、海洋生物研究を活かしたバルーンアートの世界、妊娠出産とキャリア、専門的な知識と技術を生かして好きなことに携われる喜び、といった多彩な経験談や中高生へのアドバイスなどがありました。その後は、講演者４名と現役大学院生を囲んで、将来の夢や進路選択の事など個々に話しながらティータイムを行いました。

参加者からは「リケジョの方とたくさんお話をすることができた」、「溶け方が結晶に関わっているなど初めて知り、興味深く楽しかった」との感想をいただきました。このイベントは来年度も10月の一般公開に合わせて開催する予定です。

進路や育児の経験を語る石井梨恵子氏

現役大学院生とティータイム

チョコレイト・サイエンスは広島大学大学院 上野聡教授の研究を元にKEK物質構造科学研究所にて作られた実習プログラムです。

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