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中川雅喜氏(林研M1)が第15回分子モーター討論会のポスター賞を受賞

林研究室の中川雅喜氏(修士課程1年生)が、2026年9月10日から11日にかけて静岡県伊豆山研修センターで開催された第15回分子モーター討論会にてポスター賞を受賞しました。

同討論会は、分子モーターに関する理論・実験研究の最新の知見を共有する研究会で、参加者が自由に意見を交換する場となっています。分子モーターや細胞骨格が関わる多様な生命現象や分子モーターの人工設計を通じて、合成生物学・メカノバイオロジー・情報物理学など幅広い研究分野との接点を探っています。

受賞対象となった発表タイトルは「コイル状DNAバネ画像のベイズ解析によるキネシンのStall伸長測定」です。

キネシンスーパーファミリータンパク質KIF1Aは神経細胞の軸索輸送を担うモータータンパク質であり、その遺伝子変異は神経疾患KIF1A-Associated Neurological Disorder(KAND)の原因となります。KIF1Aの変異が引き起こす軸索輸送機能低下のメカニズムを解明するために、KIF1Aの力発生の理解が重要です。林研究室の先行研究では、光ピンセット技術に代わって、DNAオリガミ製コイル状DNAバネ(ナノスプリング)を用いて神経疾患を引き起こすKIF1A変異体の極微小な力の計測に成功しました[1]。

コイル状DNAバネは蛍光標識されており、蛍光顕微鏡画像からバネの長さを推定し、既知のバネの力-伸長関係を利用して、長さから力の値に変換します。そのため、正確に力を測定するためには蛍光顕微鏡画像から長さを高精度に推定することが重要となります。本研究では、高精度な長さ推定に向けて、ベイズ推定を用いた蛍光顕微鏡画像の解析法を開発しました。本研究により、KIF1A変異体の極微小な力をより正確に測定できるようになると期待されます。

関連論文

  1. “Stall force measurement of the kinesin-3 motor KIF1A using a programmable DNA origami nanospring”, eLife 14, RP108477 (2026)

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(公開日: 2026年09月15日)