小島慶太特任研究員(岡本研)が日本MRS年次大会の奨励賞を受賞
岡本研究室の小島慶太特任研究員が、第35回日本MRS(Materials Research Society)年次大会において奨励賞を受賞しました。同大会は、持続可能な未来の実現に向けて「マテリアルズイノベーションの役割」に焦点を当て、多様な分野の研究者や次世代を担う学生が一堂に会し、材料科学の最前線や新たな挑戦について議論する国内会議です。同⼤会にて⼝頭発表あるいはポスター発表した学⽣および若⼿研究者に対し、奨励賞が授与されます。今年は11月10日から12日にかけて、北九州にて開催されました。
小島氏は、【A-2:「極限×計測×計算」で切り開く遷移金属化合物の物性科学と新物質開発】のセクションにおいて口頭発表を行い、その成果が高く評価され、本賞に選ばれました。受賞対象となった発表題目は、「NbSeIの軌道無秩序非磁性絶縁体状態」です。
結晶中の各原子において、電子が占有する軌道がランダムに選ばれた「軌道無秩序状態」は、固体物質においてごく稀に実現することが知られています。本研究では、この軌道無秩序状態が、NbSeIという物質における非磁性絶縁体状態で発現することを明らかにしました。NbSeIにおける軌道無秩序状態は新しいタイプのものであり、その背景には「フラットバンド金属」という、通常の物質では見られない特異な状態が重要な役割を果たしていると予想されています。本成果は、基礎的理解の深化のみならず、将来的な応用展開の観点からも、今後の研究の進展がに期待されます。
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(公開日: 2026年02月03日)
