Bei Sun氏(宮田研M2)がMagneto-Optics in Quantum Light and Matter 2025の最優秀ポスター賞を受賞
宮田研究室のBei Sun氏(修士課程2年)が11月11日から12日にかけて National Physical Laboratory(NPL、英国)で行われたMagneto-Optics in Quantum Light and Matter 2025の最優秀ポスター賞を受賞しました。この会議は磁気光学および量子材料分野そして高度な計測技術における最先端の研究に焦点を当てて行われたもので、この賞は、本国際会議で発表された若手研究者および学生による優れた発表に授与されるものです。
受賞対象となった発表タイトルは「Giant Magneto-Optical Response in LiNiPO4 under Pulsed High Magnetic Fields」で、最大52 Tのパルス高磁場下における磁気電気反強磁性体LiNiPO4の磁気光学効果に関する体系的な研究について発表しました。
Sun氏は磁気構造に関連する巨大なホットマグノンサイドバンド応答を同定し、LiNiPO4における磁気秩序と光選択則の直接的な相関を明らかにしました。さらに、40 Tを超える可視領域において、光学遷移の非相反スイッチングが観測されました。これらの知見は、高磁場を用いて磁性材料の磁気構造を操作し、量子磁性体の光学機能を制御するための新たな道筋を切り開くことができることを示しています。
この業績と明快な発表は選考委員会から高く評価され、最優秀ポスター賞の授与につながりました。
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