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非線形レーザー分子分光法による挑戦:固体表面における水分子の特異な水素結合構造と物性開拓

日程 : 2020年12月3日(木) 1:00 pm - 2:00 pm 場所 : Zoomを用いたオンライン討論 講師 : 杉本敏樹 氏 所属 : 分子科学研究所 世話人 : 杉野修 (63290)
e-mail: sugino@issp.u-tokyo.ac.jp
講演言語 : 日本語

固体表面に吸着した水分子の配向(水素のH-up/H-down配置)は,水分子凝集系の物性や化学的特性に大きな影響を及ぼすため本質的に重要な構造情報である.私達は,二次の非線形光学効果に基づく和周波発生(SFG)分光法を基軸とする実験的アプローチをとり,特に,「二次非線形感受率(χ(2))の虚部(Imχ(2))のスペクトルが水分子のH-up/H-down配向と直接的な相関を持つ」というユニークな特徴に着眼した研究を展開してきた.その結果,ある種の固体表面上の水分子吸着系においては異方的な配向秩序が創発され得ることや,さらに水分子が多数凝集した結晶氷の表面においては“表面の低配位性”に起因したバルクにはない特異な水素結合構造が発現すること等が明らかになってきた.本セミナーでは,こうした固体・氷表面上の水分子が織りなす水素結合の様々な構造・物性について紹介する.

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(公開日: 2020年11月30日)