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1000テスラ超強磁場発生装置完成記念祝賀会を開催

6月28日、柏キャンパスにて、1000テスラ発生の成功と、強磁場発生装置の完成記念、祝賀会が行われました。

テープカット:(左から)嶽山正二郎 名誉教授、家 泰弘 日本学術振興会理事、宮園 浩平 東京大学理事・副学長、西井 知紀 文部科学省研究振興局学術機関課長、磯田 文雄 名古屋大学アジアサテライトキャンパス学院長、森 初果 物性研所長

テープカット:(左から)嶽山 正二郎 名誉教授、家 泰弘 日本学術振興会理事、宮園 浩平 東京大学理事・副学長、西井 知紀 文部科学省研究振興局学術機関課長、磯田 文雄 名古屋大学アジアサテライトキャンパス学院長、森 初果 物性研所長

附属国際超強磁場科学研究施設では、平成22、23年度の文部科学省最先端基盤事業「次世代パルス最強磁場発生装置の整備」により、1000テスラ超強磁場発生装置として総エネルギー9メガジュールのコンデンサー電源を導入し、装置の立ち上げを行ってきました。装置の改良やパラメターの調整によって、2018年4月18日に目標とする1000テスラ発生を上回る1200テスラの発生に成功しました(Review of Scientific Instruments 89, 095106 (2018))。これは、1970年代から連綿と続く技術開発・研究による成果であるとともに、新たな磁場研究の幕開けとして世界中に大きなインパクト与えました。

式典には、文部科学省研究振興局から西井 知紀 学術機関課長、東京大学の宮園 浩平 理事・副学長が主賓として招かれ、また装置立ち上げや強磁場研究にこれまで貢献された方々(磯田 文雄 名古屋大学アジアサテライトキャンパス学院長、家 泰弘 日本学術振興会 理事、株式会社ノビテック社長 小西 信宇 氏、東北大学教授 野尻 浩之 氏、大阪府立大学教授 細越 裕子 氏ら)が招待されました。西井 知紀 学術機関課長は、「空間・時間的に高い精度で制御可能な1000テスラ超強磁場が達成されたことで、国内はもとより国際連携研究へと発展し多くの成果が得られると期待します。」と祝いの言葉を述べられました。

森所長

森 初果 物性研究所所長
宮園理事

宮園 浩平 東京大学理事・副学長
西井研究振興局学術機関課長

西井 知紀 文部科学省研究振興局学術機関課長

また、式典後に行われた祝賀会では、家 日本学術振興会 理事より、1000テスラ超強磁場発生装置の完成にいたるまでの関係者へのねぎらいの言葉が祝辞として述べられました。また、磯田 名古屋大学アジアサテライトキャンパス学院長からは、文部科学省高等教育局長時代の経験に基づき、今後の先端研究へのサポートについて応援のスピーチを頂きました。さらに、野尻教授、細越教授からは、今後の強磁場研究のさらなる発展のために、強磁場コラボラトリーによる機関連携の重要性や強磁場研究の対象となる新規物質の開発研究などについてのお話しを頂きました。

今後、本強磁場施設では、未踏の領域である1000テスラ超強磁場で起こる新現象の発見とその解明、さらにはそれらの積み重ねによる、新しい物理の構築、新しい知の獲得に挑んでいきます。

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(公開日: 2019年07月03日)