柴山研究室の呉羽拓真 日本学術振興会特別研究員が、12月15日に早稲田大学で行われた1st G’L’owing Polymer Symposium in KANTO(GPS-K 2018)のBest Presentation Awardsを受賞しました。この会議は、ポリマー科学者の世界的なネットワークを作るために高分子学会が開催しているものです。ここで発表された全ての口頭発表約130件の中から優秀発表者9名が、参加者全員の投票によってBest Presentation Awardsに選ばれました。

受賞対象となった発表タイトルは「Dynamics of Thermo-responsive and Biocompatible Gels」です。呉羽氏は、柔らかく、外部刺激に応答して自らの体積を変化できるハイドロゲルを合成し、その体積変化の挙動を動的光散乱法により明らかにしました。このハイドロゲルは生体適合性が高く、生体応用に期待されていますが、基礎物性はほとんど調査されていませんでした。本研究によって得られた知見は今後、ゲル設計指針に生かされることが期待されます。

関連論文

• T. Kureha, K. Hayashi, M. Ohira, X. Li and M. Shibayama, Macromolecules, 2018, 51, 8932-8939.

関連ページ

• 1st G’L’owing Polymer Symposium in KANTO
• 東京大学物性研究所 柴山研究室