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小川宏太朗氏(松永研D1)が応用物理学会の講演奨励賞を受賞

松永研究室の小川宏太朗氏(博士課程1年)が、第59回(2025年秋季)応用物理学会の講演奨励賞を受賞し、3月15日から18日にかけて東京科学大学で開催された第73回応用理学会春季学術講演会にて受賞記念講演を行いました。この賞は、応用物理学の発展に貢献しうる優秀な一般講演論文を発表した満33才以下の若手会員の功績を称えることを目的に設置されたものです。

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受賞対象となった講演タイトルは「中空ファイバーを用いた二段階パルス圧縮による高強度広帯域マルチテラヘルツ光の発生」です。

マルチテラヘルツ領域(10-70 THz、4-30 µm)は、典型的なテラヘルツ領域(〜1 THz)と比べて強いパルス電場を生成でき、可視光より光子エネルギーが低いため、固体損傷を抑えた光制御に適した重要な周波数帯です。この帯域で電場軌跡を自在に制御したパルスを発生させて固体の光制御に応用させるためには、10 fs以下の高強度かつ高安定な近赤外超短パルスを用いた波長変換が必要不可欠です。

小川氏らは、2段階中空ファイバーを用いてパルス圧縮を行い、エネルギー0.73 mJ、パルス幅7.2 fs、強度揺らぎ0.15%の近赤外パルスを生成することに成功しました。これを用いて10-70 THzに及ぶ広帯域マルチテラヘルツパルスを発生させ、ピーク電場強度約4 MV/cmの高強度・広帯域パルス発生を確認しました。本研究は、オクターブスパンにわたる周波数帯域と偏光自由度を併せ持つマルチテラヘルツ高強度ベクトル波形整形への道を拓くものとして高く評価されました。

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(公開日: 2026年03月18日)