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石井智博氏(井手上研 M2)が物性科学領域横断研究会で最優秀若手奨励賞を受賞

井手上研究室の石井智博氏(修士課程2年生)は、11月27日から28日にかけて東京大学柏キャンパスで行われた第19回物性科学領域横断研究会において最優秀若手奨励賞を受賞しました。同賞は物性物理の将来を担う若手研究者の研究を奨励し、今後の発展研究への動機付けと物性科学の5-10年後のさらなる活況に貢献する人財育成の一助とすることを目的に設けられたものです。

受賞対象となった研究は「原子層磁性体ヘテロ構造における新奇磁気異方性の発現」です。

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原子層磁性体は原子数層という極限的な薄さまで磁気秩序を有する物質のことをいい、これまで多数の原子層磁性体が発見され研究されてきました。しかし異なる原子層磁性体同士を組み合わせた界面の物性研究の例は限られていました。本研究では磁気異方性の異なる原子層磁性体を貼り合わせた界面において発現する特徴的磁気構造をトンネル伝導によって測定し、各々の原子層磁性体では生じない新しい磁性スイッチング現象や準安定状態が実現していることを明らかにしました。これにより、磁気異方性の競合から新たな磁気秩序を設計するという手法が原子層物質でも可能であることが明らかとなりました。本発表は多領域の合同研究会でのものであり、専門外の研究者に明瞭に内容や意義を伝えることができた点が評価されました。

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(公開日: 2025年12月18日)