周期表銘板除幕式を開催
2月19日、物性研究所にて周期表銘板除幕式を行いました。周期表銘板は物性研が設立した東大基金「物性科学研究教育助成基金」および「量子物質ナノ構造ラボ(Qナノラボ)プロジェクト」にご寄付いただいた皆様への感謝を表現する場として作製されました。各元素の原子量や原子軌道、融点や超伝導転移温度などの情報が記載されており、物質の性質を探究する物性研らしさを表しています。記名される銘板のサイズは金額によって異なり、個人で100口以上ご寄付いただいた方には記名される元素を選ぶことが可能です(指定できる元素は先着順となります)。
除幕式は物性研の元所員で最初の寄付者である上田寛名誉教授を招いて行われました。上田名誉教授には、研究人生を捧げた元素であるバナジウムの記名板が贈られました。
東大基金「物性科学研究教育助成基金」では、基礎研究の促進と物質科学の発展、そして未来の研究者を育成するための支援をお願いしています。物性研究所では、物理学と化学を中心に、物質が引き起こす現象の背後に潜む原理を明らかにする研究を行っています。頂いたご寄付は物性科学の未来を担う有望な若手研究者の雇用や大学院生への支援、機器設備の研究環境改善など物性研究所の幅広い研究活動への手助けとなります。
東大基金「量子物質ナノ構造ラボ(Qナノラボ)プロジェクト」では、マテリアルズサイエンスとナノサイエンスを融合させ、量子科学・量子技術に革新をもたらすことを目的に設立された量子物質ナノ構造ラボをご支援いただけます。量子物質ナノ構造ラボでは、量子物質のナノ加工、デバイスの作製、先端計測と制御を一括で行い、新たな量子現象および量子動作原理を一気通貫して見出す研究を行っています。頂いたご寄付は、同ラボの運営に使われます。