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元所員、上床美也名誉教授が日本高圧力学会学会賞を受賞

物性研究所元所員(在籍2001年~2024年)の上床美也名誉教授は、11月13日から15日にかけていわて県民情報センターアイーナで行われた第65回高圧討論会において、2024年度日本高圧力学会学会賞を受賞しました。同賞は高圧力の科学・技術の進歩に貢献し,内外から高い評価を受ける顕著な研究成果を挙げた者に授与されるものです。

受賞対象となった研究は「圧力装置開発を基軸とした高圧下低温物性研究」です。

高圧討論会授賞式

第65回高圧討論会2024年度学会賞を受賞した上床美也名誉教授(右)

上床美也氏は、低温・高圧力下の物性物理学分野において国際的に高い評価を受けてきた指導的な研究者であり、長年にわたり当該分野の研究・教育をリードしてきました。特に低温環境・強磁場を組み合わせたオリジナリティの高い高圧力発生装置の開発と、それらの装置を用いた複合極限環境において強相関電子系物質をはじめとするさまざまな物質を対象とする研究を展開し、各種圧力誘起相転移の発見などの多くの顕著な業績を挙げられています。これまでに得られた研究成果は、650編あまりの研究論文として発表されています。また、上床氏が整備してきた高圧力発生装置は物性研究所の共同利用装置として開放され、極めて多くの共同利用・共同研究がなされてきました。

日本全体における低温高圧物性物理学の発展に大きく貢献してきたことが評価され、日本高圧力学会学会賞の受賞に至りました。

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(公開日: 2024年11月20日)