大谷研究室の一色弘成助教が2023年11月28日、AIP Publishingによる2023 Rising Stars Collectionに選出されました。同賞は米国物理学協会が発行する論文誌Applied Physics Lettersに採択された論文のうち、博士取得後10年以内の研究者が執筆した特に優れたものに与えられます。

受賞対象となった論文は「High-resolution magnetic imaging by mapping the locally induced anomalous Nernst effect using atomic force microscopy」です。

2023 Rising Stars Collectionに選出された一色弘成助教

一色助教らのグループは、原子間力顕微鏡の原子レベルに尖った針（探針）により試料表面に熱流を誘起し、熱流と磁化に直交下方向に生じる異常ネルンスト効果の電圧信号をマッピングすることで磁気像を取得する方法を開発しました。従来の手法よりも約十倍も高い空間分解能をもつにもかかわらず簡易的であり、素子内部の熱電効果の可視化など幅広い分野での応用が可能です。次世代素子の基礎・応用研究を行う上で極めて有用な情報を得られることが期待されることから、その成果が認められ同賞へ選出されました。

本論文の詳細な解説は、関連ページよりプレスリリースをご覧ください。

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• High-resolution magnetic imaging by mapping the locally induced anomalous Nernst effect using atomic force microscopy｜Applied Physics Letters

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