Home >  ニュース > 松田巌 教授ら、日本表面真空学会の会誌賞を受賞

松田巌 教授ら、日本表面真空学会の会誌賞を受賞

松田巌 教授および東京工業大学の小澤健一 助教、東北大学の山本逹 准教授(元 物性研・助教)、KEKの間瀬一彦 教授が2020年度日本表面真空学会の会誌賞を受賞しました。この賞は、本会会誌または本会発行の e-Journal of Surface Science and Nanotechnology に前年度(1月~12月)を含む過去2年間に掲載された原著論文以外の記事が、会員の啓蒙に特に大きく貢献したと認められる個人に授与されるものです。

fig1

受賞対象となった論文は”A Surface Science Approach to Unveiling the TiO2 Photocatalytic Mechanism: Correlation between Photocatalytic Activity and Carrier Lifetime”です。

これは、松田 教授らが開発した放射光時間分解光電子分光装置を用いた光触媒TiO2のキャリアダイナミクス研究の多くの成果をレビュー論文としてまとめたものです。それにより本物質の触媒活性とキャリア寿命の相関関係を実験的に決定し、さらにその機構を解明しました。

本論文は、最先端の実験技術を含めた内容で、かつ丁寧な説明がされており、読者および学会会員の啓蒙において非常に優れたものとなっています。また研究成果だけでなく、実験アプローチも含めて今後の展開が大きく期待されました。以上のことから、本解説論文の質は高い水準にあり、日本表面真空学会の会誌賞にふさわしいと判断されました。

発表論文

関連記事

(公開日: 2021年11月18日)