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フィリップ W アンダーソン博士がご逝去されました

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物性物理の理論家であるフィリップ ウォレン アンダーソン東京大学名誉博士 (プリンストン大学教授、享年96歳)におかれましては、2020年3月29日(現地時間)にご逝去されましたので、ここに謹んでお知らせいたします。

アンダーソン博士は、1953年から54年にかけて、フルブライト交換研究者として東京大学に1年間滞在されました。1972年Scienceに掲載された”More is Different -多は異なり-“は、あまりにも有名な言葉で、博士の業績は、世界の物性物理学研究の発展に計り知れない大きな影響を与えました。現在の凝縮系、強相関電子系分野の創始者の一人であり、量子力学による物質の理解の飛躍的発展への大きな貢献として1977年ノーベル物理学賞を受賞されました。

2002年12月には、物性研究所にて高温超伝導体に関する特別講演をされました。柏キャンパスには、アンダーソン博士の東京大学名誉博士称号授与を記念して植樹された桂の木が、現在も根付いています。

2002年物性研来所時。前列左がアンダーソン博士

2002年物性研来所時、前列左がアンダーソン博士

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(公開日: 2020年04月02日)