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第3世代放射光を用いた最先端光電子分光

日程 : 2019年8月21日(水) 14:00 〜 場所 : 物性研究所本館6階 第一会議室 (A636) 講師 : 岩澤 英明 氏 所属 : 広島大学 理学研究科 物理科学専攻 世話人 : 原田 慈久(63401)
e-mail: harada@issp.u-tokyo.ac.jp

角度分解光電子分光(ARPES)は、固体内の電子状態(エネルギー・波数分布)を、直接観察できる強力な実験手法であり、先端物性研究の重要なプローブとなっている。高分解能ARPES実験では、真空紫外/X線の利用が適していることもあり、最先端のARPES装置開発は、国外の第3世代・中型の高輝度放射光施設を中心に進められているのが現状である。

近年、我々は、第3世代の高輝度中型放射光施設であるDiamond Light Sourceにおいて、高空間分解能のナノARPES装置の開発に成功し、弱いトポロジカル絶縁体状態の観測[1]や、Y系銅酸化物高温超伝導体の終端面依存性[2]、鉄系高温超導体の双晶ドメインの直接観測[3]などの研究成果も挙がってきた。 

本セミナーでは、Diamond Light SourceにおけるナノARPES装置の開発・利用研究や、高分解能ARPES装置の利用研究[4]など、第3世代放射光を活用した最先端ARPESの現状を紹介する。また、次世代放射光を利用したARPESの将来展望についても議論したい。

 

[1] R. Noguchi et al., Nature 566, 518-522 (2019).

[2] H. Iwasawa, et al., Phys. Rev. B 99, 140510(R) (2019).

[3] M. D. Watson et al., npj Quantum Materials 4, 36 (2019).

[4] H. Iwasawa et al., Phys. Rev. B 98, 081112(R) (2018).

 


(公開日: 2019年08月08日)