滞在型国際ワークショップ The International Summer workShop 2018 on First-Principles Electronic Structure Calculations (ISS2018)
e-mail: t-ozaki@issp.u-tokyo.ac.jp
第一原理電子状態計算の方法論と先端的応用計算を議論する国際サマーワークショップを開催する。近年の物質科学における進展は新物質合成、高度計測、理論・シミュレーションの密な連携によりもたらされていると言っても過言ではない。特に第一原理電子状態計算に基づくシミュレーションはその定量性の向上と計算可能なモデルサイズの増大に伴い、直接に実験と比較できるレベルに達しつつあり、計算に基づく物質デザインも現実のものとなってきた。本ワークショップは進展著しい第一原理電子状態計算の現状と今後の課題に関して俯瞰的に議論する場となることを目的に企画された。特にこれから第一原理電子状態計算に取り組むことを計画している若手研究者に対して基礎から応用を知る良い機会となるであろう。
本国際ワークショップの第一部(7月2日-6日)では第一原理電子状態計算の基礎理論から高度な適用事例に関して講義を行い、物性研が中心となって開発が進められる第一原理電子状態計算ソフトウエアOpenMXの実習計算を行う。第二部(7月9,10日)ではOpenMXの開発者が一同に会し、最新の手法・プログラム開発に関して講演を行い、今後の開発方針を議論する。さらに第三部(7月11,12日)では手法開発や応用計算において先導的研究を展開する研究者による招待講義と一般参加者によるポスターセッションを企画した。プログラムと参加登録の詳細に関しては本ワークショップのwebsite (https://t-ozaki.issp.u-tokyo.ac.jp/ISS18/index.html)をご参照頂きたい。第一原理電子状態計算に関心のある多くの方々の参加を期待致します。