金属強磁性体における光誘起非相反相転移
日程 :
2024年11月21日(木) 10:00 am - 11:30 am
場所 :
物性研究所本館6階 第6セミナー室(A616)
講師 : 花井 亮 所属 : 京都大学 基礎物理学研究所 世話人 : 井上圭一 (63230)
e-mail: inoue@issp.u-tokyo.ac.jp講演言語 : 英語と日本語
e-mail: inoue@issp.u-tokyo.ac.jp講演言語 : 英語と日本語
外部からのエネルギー注入がある非平衡開放系では、一般に作用反作用の法則が破れた非相反相互作用が生じうる。実際、脳科学、生態学、生物系からロボティックスに至る幅広い非平衡系で普遍的に非相反相互作用は現れることが知られている。近年、この非相反相互作用により巨視的物理量が「追いかけっこ」をする時間結晶相へと相転移することが見出され注目を集めている[1]。本発表では、非相反相互作用/相転移を固体電子系で光誘起する方法を提案する[2]。具体的には、金属強磁性体の局在スピン間相互作用の素過程に光によりエネルギー注入することにより、非相反RKKY相互作用を及び非相反相転移を引き起こす方法を提案する。
[1] M. Fruchart*, R. Hanai*, et al., Nature 592, 363 (2021).[2] R. Hanai, D. Ootsuki, and R. Tazai, arXiv:2406.05957 (2024).
(公開日: 2024年11月15日)