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磁化率考

日程 : 2022年4月22日(金) 11:00 - 12:00 場所 : オンライン(Zoom) 講師 : 堀田 知佐 准教授 所属 : 東京大学院総合文化研究科 世話人 : 松田 康弘
e-mail: ymatsuda@issp.u-tokyo.ac.jp
講演言語 : 日本語

一様磁化率は実験と理論とで直接比較できる基本的な物理量であるにもかかわらず、物質あるいはモデルの個性が、その温度依存性に際立った特徴として見えづらい地味な物理量でもあり、輸送係数などと比べてハイライトされにくい宿命を持つ。磁化率からいろいろな情報を取り出そうとすると、何らかの理論的なバックボーンが必要となるのだが、磁化率の個性が最も出やすい低温領域では、理論の数値計算は多くの場合、有限サイズ効果によって破綻する。
このような状況で、これまで私が研究で扱ってきた1次元および2次元量子スピン系の磁化率から読み取れる物理~磁場中の朝永ラッティンジャー液体[1,2]、2次元フラストレート系とノンフラストレート系の違い[3]、変則的な磁化率[4]、自発的次元性低下[5]などの話題をかいつまんでご紹介し、周辺の磁化率計算の理論研究をレビューしながら、磁化率から何がどこまでわかるのかについての持論を述べたい。

[1] Yoshitaka Maeda, Chisa Hotta, and Masaki Oshikawa, Phys. Rev. Lett. 99, 057205 (2007).
[2] Y. Kono, T. Sakakibara, C.P. Aoyama, C. Hotta, M.M. Turnbull, C.P. Landee, and Y. Takano, Phys. Rev. Lett. 114 037202 (2015).
[3] Chisa Hotta and Kenichi Asano, Phys. Rev. B 98 140405(R) (2018).
[4] Minoru Yamashita, et al. npj Quantum Materials 6, 87 (2021).
[5] Ryo Makuta and Chisa Hotta, Phys. Rev. B 104, 224415 (2021).

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(公開日: 2022年04月06日)