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二次元物質:グラフェンからモアレ物質へ

日程 : 2026年5月13日(水) 1:30 pm - 2:30 pm 場所 : 物性研究所本館6階 大講義室(A632) 講師 : 越野 幹人 所属 : 東京大学 物性研究所 物性理論研究部門 世話人 : 川畑 幸平・高木 里奈講演言語 : 日本語

グラフェンに代表される二次元物質は、新奇な電子構造がもたらす多様な量子物性を通じて、低次元電子系の新たなパラダイムを切り拓いてきた。近年では、二層・多層の二次元結晶を不整合に積層することで形成されるモアレ超格子により、電子バンド構造を幾何学的に制御する手法が確立され、フラットバンドに起因する強相関現象やトポロジカル電子状態の実現が大きな注目を集めている。

本講演では、2000年代に始まった二次元物質研究から最新のモアレ物質に至る発展を概観しつつ、これまでの自身の研究を紹介する。特に、グラフェンにおけるディラック電子がもたらす特異な電子物性、およびモアレ系におけるバンド構造形成と電子状態の特徴について議論する。さらに、最近の研究成果として、準周期的構造に現れる電子特性やトポロジカル性の発現機構について紹介し、従来のブロッホ理論の枠を超えた問題に焦点を当て、今後の理論的課題と展望について述べる。


(公開日: 2026年02月04日)