理論・実験の融合研究:ルシフェリン−ルシフェラーゼ反応
日程 :
2024年3月8日(金) - 2024年3月9日(土)
場所 :
物性研究所本館6階 大講義室(A632)
所属 : 群馬大学 世話人 : 樋山 みやび (04-7136-3385)
e-mail: miyabi@gunma-u.ac.jp講演言語 : 日本語
e-mail: miyabi@gunma-u.ac.jp講演言語 : 日本語
ホタル生物発光は、タンパク質酵素における基質の酸化反応により光を発する現象であることが知られている。ホタル生物発光の発光色は、溶媒のpH、温度、酵素の種類により変化する。また、励起光を必要としない・発光波長の範囲が広い・高い発光量という特徴を持つため、個々の細胞の遺伝子発現や腫瘍増殖・病原菌感染などの標識発光材料として発現観測(in vivo イメージング)に利用されている。色変化機構を解明するため、基質や酵素に対して数多くの研究がなされている。さらに、より良い生物発光材料を目指し、分子を設計・合成し、実験で実証することを繰り返すことによる、基質類似体研究も進んでいる。このように多くの生物発光研究があるにもかかわらず、なぜ発光波長が変化するのか、なぜ天然の基質では基質類似体とは異なり2桁の飛躍的高輝度化が実現されているのか、依然として不明である。これらの現象に対する理論構築は、生命科学分野で日々利用されている生物発光技術に関わる。理論構築のためには、有機合成・変異体合成・定量計測・量子化学計算・分子動力学計算による融合研究が必須である。
そこで、ルシフェリン−ルシフェラーゼ反応研究の理論・実験融合研究に向けて、最新の成果の情報交換をすると共に、今後の展望について議論するために本研究会を開催する。
(公開日: 2023年10月27日)