大平至波氏(小濱研M2)が学術変革領域会議でポスター賞のSilver Prizeを受賞
小濱研究室の大平至波氏(修士課程2年生)が学術変革領域研究(A)「1000テスラ超強磁場による化学的カタストロフィー(通称「1000テスラ科学」)」の第7回領域会議でポスター賞のSilver Prizeを受賞しました。本会議は、極めて強い磁場が物質や化学結合にもたらす影響についての最新研究を共有・議論する場として、研究者が全国から集う定期的な研究交流会です。2026年4月24日から26日まで姫路市の「イーグレ姫路」で開催され、約90名の研究者・学生が参加して活発な議論が交わされました。
ポスター賞は、本会議で発表されたポスター発表の中から 特に優れた発表を行なった若手研究者に贈られるもので、Gold・Silver・Bronzeの各賞が授与されます。Silver Prize(優秀発表賞)受賞となった、大平氏の発表タイトルは「クラスター物質GeV4S8における磁場誘起ヤーン・テラー相転移」です。
この研究では、極めて強い磁場をかけた条件で X線回折実験を行い、クラスター物質GeV4S8の磁場誘起のヤーン・テラー相転移に伴う格子対称性の変化を丁寧に調べました。観測された格子対称性の変化は、V-Vダイマー破壊の描像でよく理解でき、新たな非摂動磁場によるカタストロフィー現象の発見として高く評価されました。
本研究は、従来は観測の難しかった強磁場下の相転移を明らかにしたとして評価されました。また物質科学の基本的な仕組みを深く理解するうえで重要な知見を提供するとともに、強磁場科学の新しい研究領域を切り開く一歩として期待されます。
