Home >  ニュース > 高木里奈准教授が守田科学研究奨励賞を受賞

高木里奈准教授が守田科学研究奨励賞を受賞

高木里奈准教授が第28回守田科学研究奨励賞を受賞、6月7日に都内にて授賞式が行われました。本賞は、化学教育者・故守田純子氏から遺贈された資金をもとにして、自然科学を専門とする女性科学者の研究を奨励し、科学の発展に貢献する人材を育成することを目的として、1998年に設けられました。自然科学分野において、優れた研究成果をあげており、科学の発展に貢献することが期待される40歳未満の女性科学者に授与されます。

受賞対象となった研究は「相関電子が拓く反強磁性体の機能物性開拓」です。

この研究は、多数の電子が強く相互作用する系(強相関電子系)における新しい機能物性の設計・理解を目指すもので、高木氏は反強磁性体におけるトポロジカルホール効果の実証や、新奇な磁気状態・電子相の探索などを行っています。

反強磁性体は、スピンが互いに逆向きに整列する磁性体であり、従来は磁化を持たないことから情報機能の利用が困難とされてきました。同氏は、スピンの立体的な配列を利用することで、磁化がゼロであってもホール効果が生み出されることを実証し、反強磁性体を活かした次世代デバイスや磁気記憶素子の開発への可能性を拓きました。近年では第三の磁性体として関心の高い交代磁性体を発見するなど、物質合成・物性計測・微視的解析など多様な実験手法を駆使して、無機・有機物質を横断して反強磁性にまつわる多様な物性・機能を解明し、伝導電子と局在スピンの相互作用がもたらす機能物性の開拓に貢献してきました。これらの業績が高く評価され、本奨励賞の受賞に至りました。

関連論文

関連ページ