小林真隆助教(秋山研)がレーザー学会東京支部研究会の優秀発表賞を受賞
秋山研究室の小林真隆助教が第24回(2024年度)レーザー学会東京支部研究会優秀発表賞を受賞しました。3月10日に開催された同研究会にて講演を行った若手研究者の中から、優秀な発表を行なった者に本賞が授与されます。
受賞対象となった発表タイトルは「電流注入駆動型半導体レーザーの利得スイッチ駆動によるps/sub-ps パルス発生」です。
利得スイッチ半導体レーザーは、他の固体レーザーやファイバーレーザーなどに比べて、パルス整形や繰り返し速度の柔軟な選択性を有し、小型で安定、堅牢、高効率、加えて低価格であり環境耐性や長寿命といった特徴があります。その中で、小林氏は電流注入駆動型半導体レーザーの利得スイッチ駆動において、レーザー素子内部の非線形効果を積極的に利用することで、ピコ秒やサブピコ秒の短パルス光を発生させることに成功しました。これは、半導体ベースの短パルスレーザー光源や分光装置の発展に寄与することが期待される成果です。本講演では、この研究背景、実験手法、得られたパルス特性、そしてその応用可能性について示しました。
関連論文
- Masataka Kobayashi, Hidekazu Nakamae, Changsu Kim, Takahiro Nakamura, Takashi Ito, Shaoqiang Chen, Yohei Kobayashi and Hidefumi Akiyama, “Portable laser diode module of sub-10-ps gain-switched pulse source at 1030 nm wavelength,” Jpn. J. Appl. Phys. 64, 038004 (2025).
- Masataka Kobayashi, Takahiro Nakamura, Hidekazu Nakamae, Changsu Kim, and Hidefumi Akiyama, “Gain-switched pulse generation of 5.3 ps from 30 GHz-modulation-bandwidth 1270 nm DFB laser diode,” Opt. Lett. 48, 6344-6347 (2023).
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(公開日: 2025年04月01日)