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亀山理紗子氏(吉信研 D3)が複数の学会で優秀賞を受賞

𠮷信研究室の亀山理紗子氏(博士課程3年生)は、複数の学会において優秀賞を受賞しました。2023年9月12日から9月15日にかけて大阪大学で行われた第17回分子科学討論会(大阪)2023において分子科学会優秀ポスター賞を受賞しました。同賞は優秀な発表を行なったポスター発表者に授与される賞です。また、2023年10月31日から11月2日にかけて名古屋国際会議場で行われた日本表面真空学会学術講演会において、2023年日本表面真空学会学術講演会「講演奨励賞」スチューデント部門を受賞しました。同賞は優秀な講演を行なった学生に授与されます。表彰式は2024年5月25日、日本表面真空学会通常総会にて行われました。

受賞対象となった研究は「超広帯域振動和周波発生分光法の開発」です。同内容に関する論文は2024年7月、米国光学系科学誌「Optica Letters」に掲載されました。

複数の学会で優秀賞を受賞した亀山氏

分子科学会優秀ポスター賞(画面左)と日本表面真空学会「公演奨励賞」
スチューデント部門(画面右)の賞状を持つ亀山理紗子氏

表面・界面の振動分光法として知られる振動和周波発生分光法には周波数帯域が狭い、低周波数領域の計測が困難だという2つの問題点がありました。亀山氏は、2色レーザー誘起エアプラズマによる広帯域赤外パルスを用いて和周波発生分光装置を立ち上げることで、前述の問題点2点を解決する超広帯域振動和周波発生分光法の開発・原理実証実験に成功しました。表面・界面における超高速分子ダイナミクス研究への応用も期待されており、これらの研究と発表が評価され、賞の受賞に至りました。

2色レーザー誘起エアプラズマによる広帯域赤外パルスは、松永研究室との共同研究にて構築されました。また、本研究は、”JST CREST「革新的反応」”および”東京大学国際卓越大学院FoPMプログラム”の支援により実施されました。

関連論文

  1. "Ultra-broadband detection of coherent infrared pulses by sum-frequency generation spectroscopy in reflection geometry", Opt. Lett. 49 3978(2024)

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