10月16日（土）さわやかちば県民プラザにて、加藤岳生准教授による「色と色彩の科学～光と色を通して観る物性物理学～」と題した柏の葉アカデミア講座が行われました。本講座は県民の生涯学習の意欲向上の一環として、さわやかちば県民プラザが年4回実施しているものです。今回は県民プラザで人数を制限した対面での講演に加えて、千葉市の生涯学習センター、木更津市の公民館にもオンライン配信されました。

加藤 岳生 准教授

会場の様子

講演では、「光の三原色はなぜ３つ？」「空の色はなぜ青い？」などをイントロに、固体の色がどのように決まるのか、量子力学から紐解いていきました。代表的なものとして、有機物、半導体、鉱物の色について紹介し、物性物理では吸収波長を制御できることが話されました。最後に物性研で行われている研究から、見る方向によって色の変わる結晶や、光を感知するタンパク質などが紹介されました。会場からの質疑応答では、「進学する上で選択する、物性物理と鉱物、化学、生物の違いは？」や加藤准教授専門のスピントロニクスに関する質問があがりました。閉会後も質問の列が出来、久々の対面開催ならではの交流が見受けられました。

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