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軌道放射物性研究施設

軌道放射物性研究施設 (SOR施設) は高輝度放射光や軟X線レーザーを利用した先端物性研究や実験技術の開発研究を播磨、仙台、柏の3拠点で行っている。 

播磨オフィスでは、高輝度放射光施設SPring-8で開発・運用してきた世界最高性能の高速偏光スイッチング軟X線アンジュレータビームラインを2022年度に理研に移管し、現在は理研と共同で軟X線分光イメージングステーションのR&Dを行っている。またSPring-8に隣接したX線自由電子レーザー施設SACLAでは非線形X線光学の研究分野を開拓し、その学理を探究すると共に新たな分光法としての技術開発を行っている。 

仙台オフィスは2022年11月に開室し、東北大学青葉山新キャンパス内にて整備が進む新しい3GeVX線光源施設NanoTerasuに雰囲気光電子分光ステーション、高分解能軟X線発光分光ステーション、3次元ナノESCAステーションを移設して測定技術のさらなる高度化を図り、2024年度の運用開始に向けて整備を進めている。 

柏の物性研E棟ではLASOR レーザーグループとの連携で高次高調波発生によるレーザー光源を用いたスピン・時間・角度分解光電子分光装置及び2次元角度・時間分解光電子分光装置を整備し、共同利用に供している。

軌道放射物性研究施設  

メンバー(*は施設長、**は副施設長) 主な研究内容
木村 隆志   准教授
研究室HP
  1. 超精密加工・計測法を活用した高精度X線光学素子の開発
  2. X線自由電子レーザーによる液中試料フェムト秒イメージング
  3. 位相回復計算を利用したレンズレスイメージング
原田 慈久*   教授
研究室HP
  1. 水溶性液体の電子状態とミクロ不均一性、固液界面の相互作用に関する研究
  2. 電池触媒、電池電極の表面反応解析、電気化学反応、光触媒反応解析、金属タンパク質の機能解析のためのその場分析手法の開発
  3. 強相関物質における素励起(結晶場励起、スピン励起、マグノン励起、電荷密度波励起、軌道波励起)の直接観測とその成因の研究
  4. 軟X線発光分光の超高エネルギー分解能化と時間分解分光のための基礎光学研究
松田 巌**   教授
研究室HP
  1. 単原子層におけるディラックフェルミオン
  2. X線自由電子レーザーを用いた非線形X線分光の研究
  3. オペランドX線実験による表面上分子・キャリアダイナミクスの研究
  4. 次世代放射光におけるアンジュレータビームラインの先端技術開発
所内兼務のメンバー
近藤 猛   准教授
研究室HP
本務は極限コヒーレント光科学研究センター