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共同利用
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共同利用ガイド

物性研究においては,極めて多彩な物質・構造の試料の性質を,様々な物理量,応答の仕方などを通して調べていく必要があり,多種類の製造装置,物理環境,測定系を必要とします.もし,あなたが日本国内の大学や公共研究機関に所属されていて,「この実験をするのにあのような装置・環境が欲しい」と思った時,物性研究所でそのようなものが提供されていれば,共同利用を通してその希望を実現することができます.

これは,「興味はあるが物性研で共同利用をしたことがないので」という方のための,共同利用についての手引きです.以下,共同利用申し込みと実施の手順に沿って,Q&Aの形で説明して行きます.

1. 物性研究所が提供する共同利用

Q:物性研究所では具体的にどのようなことができるのでしょうか.
A:大変多岐に亘ります.別に 装置・設備のリストページ を設けましたので,そちらからリンクを辿って御覧ください.この中にもありますが, は,以下で紹介するものとは異なる方法で共同利用を実施しています.リンクされた関連ページをご参照ください.
  更に,以上の装置・設備の使用は,物性研究所が提供する共同利用の一部です. この他,各研究室の研究内容に応じて様々な共同利用を提供しています.各研究室の研究内容については こちらのページからお進みください.

2. 共同利用の申し込み

2.1 担当者との連絡

Q:興味がある装置や実験環境があるので,どんなことができるのかもっと詳しく知りたいのですが.
A:各装置は担当研究室が維持・管理しています.一覧表には担当研究室の責任者(所員)にメールを出すためのリンクが付けてありますので,ここに質問事項を記入して送付してください.折り返し担当者から返信があります.以降,担当者と相談の上お申し込みください.

Q:装置については大分わかってきましたが,実際にどのような研究が行われたのか,具体例を知りたいのですが.
A: 具体的な共同利用の様子や雰囲気,学問的成果を見ていただくには,物性研で年1回発行している “Activity Report” の後半,Bパート,また年4回発行している「物性研だより」をご覧いただくのが良いと思います.すべてweb上に公開されており,左のタブの下の"RELATED LINK"や 物性研のトップページからリンクをたどることができます.また,各研究室の特徴や研究活動については,やはり年1回発行の「要覧」で見ることができます.各研究室は,それぞれ自前のwebページを持っていますから,そちらをご覧になるのも良いと思います.

2.2 共同利用するための資格

Q: 私も共同利用を申し込めるでしょうか.
A:国内の大学や国公立研究機関の博士課程学生,教員,研究員,あるいはこれに準ずる方はお申し込みいただけます.また,修士課程の学生については,指導教員と一緒の形でお申し込みいただけます.学部学生については受け付けておりませんが,共同利用開始時に修士課程に入っていることが決まっている方については(上記のように指導教員と一緒に)お申込みいただくことができます.

2.3 どのような形で共同利用するのか

Q: 担当者の了解も得たので共同利用を申し込もうと思うのですが,「共同利用の概要」に出ている「各種研究員制度」とは一体何のことでしょう.
A:ちょっと不思議な名前ですが,物性研究所(以下,「物性研」)において, 共同利用で訪問される外部研究者を,物性研の「外来研究員」と呼んでいることに由来します. 「各種研究員」は,一般研究員,留学研究員,嘱託研究員の3種類ですが,後2者は少し特殊ですので取り敢えずは一般研究員のみ考えておかれれば良いと思います.ということは,結局研究員の分類は余り気にする必要がない,ということです.
一方,どこのどのような装置を使うかで,申請の方法が異なり, 大別して次の5種類に分けることができます.
  1. 一般
  2. 物質合成・評価設備
  3. 中性子科学研究施設の中性子回折関連設備
  4. 軌道放射物性研究施設
  5. スーパーコンピュータ
また「一般」という言葉が出てきて大変紛らわしいですが,これはここでは「下の4つ以外の,一般の共同利用」という意味で, 一般研究員とは直接関係ありません. 申し込み手続きについては公募のページを御覧ください.

Q: 物質合成・評価設備の利用に興味があるのですが.
A:物質合成・評価設備も一般共同利用とは異なる制度で共同利用を運用しています. ただ,申請方法などは,Web申請を行う所など,一般と共通する部分もあります. 申し込みには こちらのページを御覧ください.

2.4 共同利用申請の時期と方法

Q: 共同利用は,いつ,申し込めば良いのでしょうか.
A: 1年を前期:4月~9月,後期:10月~3月に分け,前期に行う共同利用に関しては前年の10月~12月初旬,後期については,4月~6月初旬に申請を受け付けています.これら年2回の定期申請時期の申請については,所内での審査を経て前後期それぞれ2月と9月に開かれる「共同利用施設専門委員会」という会議で最終審議が行われ,承認されます.できるだけ,この「定期申請」を通して共同利用申請してください.
  研究に予想外の展開はつきものですし,予算その他の外部要因によって定期申請に間に合わず,一方,競争や学会発表などの都合から何とか早く共同利用したい,という場合もあると思います.このような場合には,中途申請制度を利用して頂きます.中途申請は,学問的要因,あるいは外部要因などの理由を明記した理由書を付けて行い,毎月1日が締め切りです.審査は1か月以内に行われ,翌月1日から共同利用を開始することができます.

Q: 具体的にはどのようにして申しこめばよろしいですか.
A: 一般研究員,物質合成評価設備については,原則webの申請フォームからお申込み頂きます.まず,ユーザー登録してアカウントを作り,ログインの後必要事項を記入して送信します.ただし,知的財産権の問題等から申請書には利用者の所属長の捺印が必要です.このため,申請に際して紙の申請書もご用意いただき,所属長に捺印いただいた上で別途提出していただきます.
 Web申請システムの使用法は, こちらのページを御覧ください.
 その他の共同利用については,それぞれ独自制度で募集しています.以下のリンクをご参照ください.

3. 旅費・研究費

Q: 物性研へ出かけるための旅費は自前で準備しなければならないのでしょうか.
A: もし,ご所属の研究機関やお手持ちの研究予算から旅費の支給が可能であれば,そちらをお使いいただきますよう,お願い致します.このような支給が得られない場合,物性研究所へ配分されている共同利用研究経費から一定額の旅費を支給いたします.

Q: 遠方から来て数日間かかる実験のため,宿泊の必用があるのですが.
A: 柏キャンパス内にある共同利用宿舎をご利用いただけます.ただし,一定額の宿泊料を徴収させていただいています.また,部屋数には限りがありますので,満室の場合は近隣のホテル等をご利用いただくことになります.上記旅費の中には宿泊料も含まれています.

Q: 共同利用で実験をする際に,液体ヘリウムを始めとする色々な消耗品を使用することになりますが,その費用はどうしたらよろしいでしょう.
A: 定期申請された場合は,各共同利用について一定額の研究費が受け入れ研究室に配分されますので,これで賄われる形になります.