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凝縮系物性研究部門

高温超伝導体、有機超伝導体、グラフェン、トポロジカル絶縁体など、「新物質」の発見が物質科学の新しい局面を切り拓いた例は枚挙に暇がない。また超伝導や量子ホール効果などの予期せぬ現象は、極低温、高圧、強磁場といった「極限環境」において見出されてきた。凝縮系物性研究部門では、新しい物質系の探索と極限環境を用いた精密測定を組み合わせることにより、新しい物質観につながる物性現象を発見し解明することを目標としている。

当部門を構成する研究室は、自由な発想のもとに、新物質や高品質試料の作製や、極限環境での精密な電気的・磁気的・熱的測定を行っている。有機伝導体、原子層(二次元)物質、トポロジカル物質などの多様な物質を対象に、電子相関、フラストレーション、対称性、トポロジー、分子自由度などが協奏して現れる多彩な現象の解明に取り組んでいる。

メンバー(*は部門主任) 主な研究内容
井手上 敏也   准教授
研究室HP
  1. 2次元原子層物質の対称性制御を基軸とした新奇物性探索
  2. 量子整流現象:非相反伝導現象、超伝導ダイオード効果、バルク光起電力効果
  3. 量子相転移:電界誘起超伝導、トポロジカル相転移、磁性制御等
  4. 原子層薄膜の量子測定
長田 俊人  教授
研究室HP
  1. 有機ディラック電子系のトポロジカル物性
  2. 2次元物質の電子構造と量子輸送現象
  3. 層状物質の強磁場電子物性に対する超薄膜化による量子サイズ効果
  4. 層状物質の角度依存磁気伝導と層間コヒーレンス
高木 里奈   准教授
研究室HP
  1. 多軌道強相関電子系における新物性探索
  2. トポロジカル構造にまつわる機能性の開拓
  3. 分子軌道を起点とした電子相の設計・解明
森 初果   教授
研究室HP
  1. 分子の自由度を生かした新規有機(超)伝導体およびプロトン伝導体の開発と機能性研究
  2. 固体中で電子がプロトン運動と協奏した有機伝導体、金属錯体、誘電体の開発と機能性研究
  3. 分子性物質の外場(磁場、電場、温度、圧力)応答の研究
  4. 有機電界効果トランジスタの研究
山下 穣*   准教授
研究室HP
  1. 超低温における強相関電子系の研究
  2. 絶縁体における非荷電励起の熱ホール効果
  3. NMRを用いた多極子秩序の研究
所内兼務のメンバー
中辻 知  特任教授
研究室HP
本務は理学系研究科
学内兼務 量子物質研究グループ
客員メンバー
ドリチコ ナタリア 客員教授