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コヒーレントX線光源を利用した新規イメージング技術の開発

日程 : 2019年9月30日(月) 10:00 〜 場所 : 物性研究所本館6階 第一会議室 (A636) 講師 : 木村 隆志 氏 所属 : 東京大学大学院工学系研究科精密工学専攻 世話人 : 原田 慈久(63401)
e-mail: harada@issp.u-tokyo.ac.jp

X線自由電子レーザーや大型放射光施設などの光源の高度化に触発された、近年のX線分析技術の発展には著しいものがある。こうした最先端X線分析技術の発展には、光源性能の向上に加えて、分析を支える各種光学技術の高度化が大きく寄与してきたことは疑いがない。これまで発表者は、精密加工・計測技術を活用したX線光学実験用素子の開発に従事しており、特に先端光源の持つコヒーレンスを活かしたイメージング技術の高度化に取り組んできた。

本セミナーでは、発表者が取り組んできたX線イメージング技術開発に関して、X線自由電子レーザーを利用したフェムト秒イメージングと、X線光学実験用素子の高度化に関して紹介を行う。特にX線自由電子レーザー施設SACLAでの実験では、これまで10 nmに迫る空間分解能での液中試料イメージングを実現しているが[1, 2]、液中試料反応のその場観察を目指す、マイクロ流路デバイスや情報技術を活用した新たな手法の開発に関しても述べる予定である。

またX線光学実験用素子の高度化に関しては、波面制御や集光を目的としたX線光学系用高精度形状可変ミラーやそれを使用した新規イメージングシステムの開発のほか[3, 4]、現在研究を進めている軟X線用新規光学系に関しても、将来への展望・構想を踏まえて議論を行う。

 

[1] T. Kimura et al., Nature Communications 5, 3052(2014)

[2] J. Wei et al., Journal of the American Chemical Society 138(10), 3274(2016)

[3] T. Kimura et al., Optics Express 21, 9267(2013)

[4] K. P. Khakurel et al., Journal of Synchrotron Radiations 24(1), 142(2017)


(公開日: 2019年08月21日)