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上田 顕氏(森研究室助教)が第11回分子科学会奨励賞を受賞

受賞した上田氏(左)と田原太平 分子科学会会長(右)
受賞した上田氏(左)と田原太平 分子科学会会長(右)

9月10日から開催された第12回分子科学討論会にて、森研究室の上田 顕助教が第11回分子科学会奨励賞を受賞しました。この賞は、分子科学研究分野において質の高い研究成果を挙げ、分子科学の発展に寄与したと認められる分子科学会会員の若手研究者に分子科学会より授与されるものです。授賞式は、第12回分子科学討論会会期中に開催された本学会総会(9月10日、福岡国際会議場)にて執り行われました。

受賞題目は、「水素ダイナミクスを有する新しい分子性導体の開発」です。同氏は、分子性機能物質の代表例である分子性導体を舞台として、水素結合を活用した新しいアプローチでの物質開発とその構造物性研究に取り組みました。その結果、水素のダイナミクスを有する新しいタイプの分子性導体の開発に成功し、水素とπ電子の動的な連動に基づく様々な新現象・物性を見出しました。これらの現象・物性は従来の分子性導体では本質的に実現不可能なものであり、同氏は、物質開発を基盤として分子性物質研究の新領域を切り拓き、分子科学の深化・発展に寄与したと評価を受け、今回の受賞に至りました。

関連論文

  • [1] “Hydrogen-Bond-Dynamics-Based Switching of Conductivity and Magnetism: A Phase Transition Caused by Deuterium and Electron Transfer in a Hydrogen-Bonded Purely Organic Conductor Crystal”, J. Am Chem. Soc. 136, 12184 (2014).
  • [2] “Modulation of a Molecular π-Electron System in a Purely Organic Conductor that shows Hydrogen-Bond-Dynamics-Based Switching of Conductivity and Magnetism”, Chem. Eur. J. 21, 15020 (2015).
  • [3] “Development of Novel Functional Organic Crystals by Utilizing Proton- and π-Electron-Donating/Accepting Abilities”, Bull. Chem. Soc. Jpn. 90, 1181 (2017).
  • [4] “Quantum-disordered state of magnetic and electric dipoles in an organic Mott system”, Nature Commun. 8, 1821 (2017).

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(公開日: 2018年09月28日)