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野口亮(近藤研D3)氏、日本表面真空学会の講演奨励賞を受賞

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近藤研の野口亮氏が、2019年度日本表面真空学会の講演奨励賞(スチューデント部門)を受賞しました。この賞は、表面・真空科学技術の発展に貢献しうる優秀な一般講演論文を発表した若手会員に対して、その功績を称え研究意欲を高めることを目的に設けられたものです。11月19〜21日にオンライン開催された学術講演会にて発表および賞の授与が行われました。

受賞対象となった発表タイトルは「レーザースピン分解ARPESで調べるAg/Au(111)の量子井戸閉じ込めによるスピン分裂バンド制御」です。
非磁性のスピン分裂が生じるラシュバ効果は、スピントロニクスへの応用が期待されており、様々な物質でその発現が調べられています。野口氏は、Ag/Au(111)薄膜の量子井戸バンドにおいて膜厚と量子準位に依存したスピン分裂をレーザースピン分解ARPESによって見出しました。さらに第一原理計算により、この振る舞いは量子閉じ込めによる電荷密度分布の変化によって説明できることを明らかにしました。

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(公開日: 2021年01月07日)