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第32回極限コヒーレント光科学セミナー「離散的なコヒーレントスペクトル群が示す線形および非線形光学における興味深い特性」

日程 : 2015年10月28日(水) 15:00 - 16:30 場所 : 物性研究所本館 第2会議室 講師 : 桂川 眞幸 先生 所属 : 電気通信大学大学院情報理工学研究科 世話人 : 谷 峻太郎 (63356)講演言語 : 日本語

離散的なコヒーレントスペクトル群で構成される光学過程に現れる魅力的な特性を紹介したい。線形光学過程、非線形光学過程、周波数領域、時間領域の様々な側面でちょっと意外?な特性が現れる。それらの多くが初歩的な解析で簡単に理解できることも少しばかり興味深い。線形光学過程の典型例として、誘導ラマン散乱過程を断熱操作することで発生させた高次の散乱光系列の光軸上に透明な分散媒質を挿入するとアト秒のパルス列を形成できることを紹介する。実験では1.8フェムト秒のパルス列が実際に形成されるところまで確認することができた。現在、アト秒パルス列の発生に向けて実験を進めている。非線形光学過程に類似のアイディアを組み込むと非線形光学過程を様々に操作することが可能になる。魅力的な典型例として、真空紫外から中赤外に渡る超広帯域を全てカバーできる単一周波数波長可変レーザーを紹介したい。


(公開日: 2015年10月14日)