Home >  研究会等 > 理論インフォーマルセミナー:合金系熱電材料の熱伝導シミュレーション

理論インフォーマルセミナー:合金系熱電材料の熱伝導シミュレーション

日程 : 2015年4月15日(水) 15:00 - 16:00 場所 : 物性研究所本館6階 第5セミナー室 (A615) 講師 : 小西 優祐 氏 所属 : 東京大学物性研究所 世話人 : 川島 直輝 (63260)
e-mail: kawashima@issp.u-tokyo.ac.jp
講演言語 : 日本語

熱電材料は、冷却や排熱の電気への変換などの応用面に関して大きく注目されている。実用には、熱電材料の効率を表す無次元量ZTが1以上であ る事が要求され、3以上が望ましいとされている。大きなZTを得るには大きなゼーベック係数と小さなフォノン熱伝導度が要求される。これまで 熱電材料としては半導体、合金、分子材料など様々な系が調べられており、特にSnSeやBiTeなどの半導体材料において1を超える高いZT が得られている。
セミナーでは、一次元的なナノ構造により大きなペルチェ係数を得る事ができる事が知られているCuNi合金に関して、そのフォノン熱伝導度に 関する非平衡分子動力学シミュレーションを行った結果に関して議論する。ナノ構造のある場合、無い場合に関して、銅、ニッケルそれぞれ単体の フォノン熱伝導度も含めて比較する。またそれに加えて、第一原理計算を用いたゼーベック係数の計算に関しても議論する。


(公開日: 2015年04月13日)