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ISSP – J-PARC Joint Workshop: 中性子散乱が切り開くサイエンス ~第16回日韓中性子科学研究会~

日程 : 2018年1月8日(月) - 2018年1月10日(水) 場所 : 1月8日:東京大学柏キャンパス駅前サテライト             1月9日-10日:物性研究所本館6階 大講義室(A632) 世話人 : 益田隆嗣(内線:63415)、柴山充弘、瀬戸秀紀(KEK)、中島健次(J-PARC)
e-mail: masuda@issp.u-tokyo.ac.jp

趣旨:パルス中性子源J-PARCの本格稼働以降、中性子散乱分光器の進歩は著しい。加速器分光器では、飛行時間分解法と二次元検出器の組み合わせにより、 広いエネルギー(波長)―逆格子空間での中性子散乱関数測定が可能となった。非弾性散乱では、スピン液体などにおける連続励起や、スピン・軌道相互作用によるモード間相互作用などの測定効率が大きく向上し、固体の磁気・電子状態の研究に大きな貢献をしている。弾性散乱では、測定領域の大幅な広がりにより磁気ピークの見落としが減り、格子不整合な構造を含む複雑な磁気構造研究が進歩した。一方原子炉分光器では、高度な集光技術・偏極技術と試料環境装置の組み合わせにより、極限環境下の磁気状態、カイラリティを有する複雑な磁気秩序、高いS/N比を生かした小角散乱による高分子研究など、加速器分光器が苦手とする領域をカバーしている。本研究会では、日本と韓国の研究者により、固体物性・ソフトマター・液体・装置開発・産業利用など幅広い分野における中性子散乱研究についての講演と議論を行う。また、物性研中性子施設、J-PARC物質生命科学実験施設、研究用原子炉JRR3、研究用原子炉HANARAの施設報告もあわせて行う。

http://masuda.issp.u-tokyo.ac.jp/nikkan


(公開日: 2017年12月22日)